ぼっち系ケアマネの試験対策室

ケアマネ試験の対策を中心として

精神保健福祉士短期養成施設について

 社会福祉士試験合格後すぐに登録手続きに入りました。なぜなら、社会福祉士の登録が精神保健福祉士の短期養成施設への入学資格になっている(精神保健福祉法第7条11号)からです。そして、社会福祉士精神保健福祉士は国家試験の半分が共通科目として同じであり、社会福祉士に登録すると、精神保健福祉士国家試験を受験する際には共通科目が免除となるため社会福祉士の勉強に比べ、約半分の労力で済むため今のうちに精神保健福祉士を取得しておこうと考えたからです。

(参考)精神保健福祉士国家試験受験資格(資格取得ルート図)について

www.sssc.or.jp

 

 私は、大阪健康ほいく専門学校の精神保健福祉通信教育科短期養成課程(9か月)に入学しました。なぜ社会福祉士国家試験受験資格を取得した日本メディカル福祉専門学校の精神保健福祉士(通信)科短期課程に進学しなかったかというと、障害者総合支援法における介護等の業務を行う生活支援員の実務経験での実習免除について、大阪健康ほいく専門学校の精神保健福祉通信教育科短期養成課程の入学要項では認められている【※1】が、日本メディカル福祉専門学校の精神保健福祉士(通信)科短期課程のHPでは除外されている【※2】ためです。

【※1】大阪健康ほいく専門学校の精神保健福祉通信教育科入学要項p11

【※2】実習免除になる実務経験の範囲(日本メディカル福祉専門学校の精神保健福祉

     士(通信)科短期課程HPより)

 

 そして、教科書を読んでレポートを書き、スクーリングを履修して大阪健康ほいく専門学校の精神保健福祉通信教育科短期養成課程を修了しました。その後、精神保健福祉士国家試験を受験し、合格しました。

社会福祉士受験資格取得への道 ④短期養成施設

 福祉系大学で基礎科目を履修し証明書を書いてもらい、社会福祉士の短期養成施設に入学しました。私が入学したのは、大阪にある日本メディカル福祉専門学校社会福祉士科短期通信課程です。

(参考)日本メディカル福祉専門学校社会福祉士(通信)科について

syakaihukusisitusin.nmf.ac.jp

 私がこの学校を選んだ理由は、以下の3点が挙げられます。

①自宅から比較的近い立地にある(それでも遠いですが)
②相談援助実習の免除が得られる
雇用保険の専門実践教育訓練給付金がもらえる
 

 まず、この学校が他の短期養成施設に比べて自宅から比較的近い立地にあり、かつ、障害者支援施設の生活支援員としての実務経験で相談援助実習の免除が得られる【※】ことが挙げられます。これについては福祉系大学と同じ理由です。

【※】実務経験について(日本メディカル福祉専門学校社会福祉士科HPより)

 そして、社会福祉士国家試験受験資格を取得するのに福祉系大学よりも福祉系専門学校が優れている点は、雇用保険の専門実践教育訓練給付を受けられる点にあると私は考えます。なぜなら、これを利用すれば学費を最大70%(私が受給していた頃は短期課程修了で40%+社会福祉士試験合格20%の合計60%)の給付を受け、経済的な負担を減らすことができるからです。確か、テキスト代やスクーリングの交通費、宿泊料は含まれなかったと思いますが、手元に残っていた雇用保険教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格者証をみると、学費総額17万7千円の内、短期過程修了後に7万8百円、試験合格後に3万5千4百円が給付金を振り込まれるため、私の純粋な学費負担は7万8百円にとどまりました。

 このようにして無事9か月の短期課程を修了し、社会福祉士国家試験に合格することができました。

(参考)専門実践教育訓練給付金について(厚生労働省HPより)

www.mhlw.go.jp

(参考)令和2年4月時点の専門実践教育訓練の指定講座一覧(pdf)について(厚生労

    働省HPより)

社会福祉士受験資格取得への道 ③福祉系大学で基礎科目履修

 私は、日本福祉大学に4年次編入したのですが、社会福祉士国家試験受験資格のため2年間在籍せずに1年間在籍しただけで卒業しました。理由としては前に述べた通り、福祉系大学卒の資格で転職したからです(ぼっち系なのであまり長続きしませんでしたけれども)。

 しかし、社会福祉士の資格も欲しかったので、色々調べると、福祉系大学で基礎資格を履修すれば、社会福祉士の短期養成施設(9か月~1年)で受験資格を取得できる(社会福祉士及び介護福祉士法第7条2項)ことが分かりました。つまり、私の場合には日本福祉大学社会福祉士の基礎科目を履修し、卒業すれば、再びもう一度2年間履修しなくても1年程度の短期養成施設で社会福祉士国家試験受験資格を得ることができるということです。そこで、大学に社会福祉士の基礎科目の履修を満たしているかを確認した上で、社会福祉士基礎科目履修証明書を書いてもらい1年で日本福祉大学を卒業しました。

(参考)

社会福祉士国家試験受験資格の取得ルートについて

www.sssc.or.jp

社会福祉士基礎科目について

www.sssc.or.jp

社会福祉士基礎科目履修証明書の発行について(日本福祉大学通信教育部)

www.nfu.ne.jp

 

 

社会福祉士受験資格取得への道 ②福祉系大学編入学

 たくさんある福祉系の通信制大学の中で私が日本福祉大学を選んだ理由は、

①自宅から比較的に近い(結構遠いけれども)
②4年次編入学ができる
③ 福祉系の大卒資格が得られる(蛇足ですが)

  まず、数ある通信制社会福祉士養成施設の中で1番ではないですが、比較的私の自宅に近い立地にあることが挙げられます。ただ、通信教育部のある美浜キャンパスは愛知県南部の知多半島の先端に近い場所にある大学でしたが、結局、在籍期間中も卒業後も一度もキャンパスを訪れることは無かったです。受験資格を取得するのに通学しなければならないのはスクーリングのみで、私は大阪を選択しましたが、比較的に交通立地の良い場所で受けることができました。そう考えると、立地だけで通信制大学を選択せずにスクーリングの場所で選ぶべきだったと後になって思いました。

 次に、福祉系ではない大学卒業の私が、なるべく負担無く通信制の福祉系大学を卒業することを考えた時に、4年次編入学の方が3年次編入学よりも負担が軽いと考えたからです。ただ、私の通っていた日本福祉大学福祉経営学部では4年次編入学しても、社会福祉士国家試験受験資格を取得するには最低2年かかります。では3年次編入学と何が違うのかというと、卒業に必要な取得単位数が4年次編入学の方が少なく、社会福祉士受験に必要な科目のみを履修できる点だと思います。働きながら授業やスクーリング、試験(私が在籍していた当時は日本福祉大学ではレポートはほとんど無く、科目修了試験や小テストもweb上で完結していたように思います。記憶違いかもしれませんが。)だけでなく国家試験の受験対策まですることを考えると、減らすことができる負担をなるべく減らすことが重要であると私は考えました。

 

(参考)

1.3年次に編入学して2年間在籍し、社会福祉士国家試験受験資格を取得する場合のモ

  デル例(実習免除)⇒卒業単位62単位、学費481,140円(概算)

2.4年次に編入学して2年間在籍し、社会福祉士国家試験受験資格を取得する場合のモ

  デル例(実習免除)⇒卒業単位47単位、学費401,640円(概算)

www.nfu.ne.jp

 

 最後に私が、福祉系の大卒資格を取得したいと考えたのは、ちょうど通信制大学編入学した頃に福祉系大学卒業で受けることのできる公務員系の採用試験を受けて内定を頂いたからです。これはあくまで社会福祉士の国家試験受験資格には関わりないことで、全くの蛇足ですが、次のお話につながることなので書いておきます。

 

社会福祉士受験資格取得への道 ①実習免除

 無資格・未経験で特別養護老人ホームの介護職として福祉業界に入って何年か経ち、介護福祉士だけでなく、相談援助業務を担う社会福祉士という国家資格があることを知りました。将来もずっと福祉業界で働くことを考え、社会福祉士の国家資格を取得したいと思いました。しかし、いろいろ調べた結果、働きながら取得するとなると通信制でスクーリングを受講するのが精一杯で、仕事をしながら約4週間の実習は難しいと思いました。

 そこで、社会福祉士養成施設の実習免除になる実務経験(1年以上)を積むことを考え、公益財団法人社会福祉振興・試験センターで示されている相談援助業務の対象となる施設、職種を詳しく調べました。現在の特別養護老人ホーム(指定老人介護福祉施設)の介護職としての経験では相談援助業務として認められず、また、介護保険施設で無資格・未経験のまま生活相談員になることは私にとっては難しく、仮に生活相談員になれたとしてもコミュニケーション能力に乏しいぼっち系の自分の性格では1年以上継続させることは困難であると考えました(実際に福祉施設の相談員は高い調整能力が必要な仕事です)。

 このままでは実習免除が取れないのではないかと思ったのですが、障害者総合支援法における障害者支援施設で介護等の業務を行う生活支援員としての実務経験で相談援助業務の実務経験として認められることを知りました。そして、特別養護老人ホームの介護職として介護福祉士の国家資格受験の実務経験(3年)を満たした後で、実際に職場見学をした上で障害者支援施設の介護等の業務を行う生活支援員に転職しました。

 私の働いていた障害者支援施設は入所者の年齢層が高校卒業後の未成年から80代の高齢者(65歳以前に障害者支援施設に入所している場合には65歳以降も継続して入所できる)までと幅広く、仕事内容も特別養護老人ホームの介護職と変わらない部分がほとんどで、いわゆる「看取り」業務が無い分、障害者支援施設の生活支援員は、精神的に特別養護老人ホームの介護職に比べて、楽だったように思います。

 そして、障害者支援施設で介護等の業務を行う生活支援員として1年以上の相談援助業務の実務経験を積み、実務経験証明書を施設で記入してもらい日本福祉大学福祉経営学部(通信制)に4年次編入学し、無事実習免除を受けることができました。

 

www.nfu.ne.jp

 

(注意)

Q 入学前に相談援助業務の実務経験があります。実習免除となりますか。

A 国が定めた指定施設における相談援助業務の範囲で、1年以上の実務経験がある

   場合は、実習免除対象となります。詳細は、本学の「出願手続要項」にて必ずご

   確認ください。個別性が高いため、実習免除の可否についてメールや電話等でお

      問い合わせいただいてもお答えできません。入学時に提出いただく実務経験証明

      書の記載により判定致しますので、あらかじめご了承ください。

日本福祉大学 社会福祉実習教育研究センターHP 社会福祉士実習 相談援助実習

 Q&Aより)

  

 つまり、せっかく相談援助業務の実務経験を積んで実務経験証明書を記入してもらっ

ても、実際に実習免除が認められるかどうかは入学する養成施設の判定に委ねられてお

り、実習免除が認められないケースもあるということは知っておいてください。さらに実務経験証明書を記入することは施設側の義務ではないので、書いてもらえるかどうかも分からない実務経験証明書のためだけに転職することは私はお勧めしません。

福祉系資格の勉強法 ②使用教材について

介護福祉士

 ・介護福祉士国家試験受験ワークブック2021上・下(中央法規)

 ・介護福祉士国家試験過去問解説集2021(中央法規)

  

 

  

  

【介護支援専門員】

 ・ケアマネジャー試験ワークブック2020(中央法規)

 ・ケアマネジャー試験 過去問解説集2020(中央法規)  

  

  

  

社会福祉士

 ・社会福祉士精神保健福祉士国家試験受験ワークブック2021(共通科目編)(中央

  法規)

 ・社会福祉士国家試験受験ワークブック2021(専門科目編)(中央法規)

 ・社会福祉士国家試験過去問解説集2021(中央法規)  

  

  

  

 

精神保健福祉士

 ・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック2021(専門科目編)(中央法規)

 ・精神保健福祉士国家試験過去問解説集2021(中央法規)  

  

  

  

 

 私は福祉系資格の勉強に、中央法規の過去問題集とテキストを使用しました。まず、過去問とテキストは同じ出版社のものを使用することが重要です。なぜなら編集方針が一致していないと、書いてある内容がテキストと過去問題集とで微妙に異なるため過去問からテキストに適切にフィードバックできないからです。

 そして、過去問とテキストを中央法規のものにした理由として、

①受験生が最も多く読んでいる(と思われる)。
②内容が網羅的。
③テキストの余白が大きく、いろいろと書き込みしやすい。
ことが挙げられます。

 まず、受験生が最も多く読んでいる。つまり、中央法規のテキストに書いていないことはほとんどの受験生も知らないことなので、本番の試験で見たことのない問題が出ても「他の受験生も知らないことだ。」と考えることができます。心理的なことかもしれないけれども本番ではこれが結構大事になってくりと思います。

 私は、介護福祉士は別として職場ではケアマネや社会福祉士精神保健福祉士の試験を受けることを全く伝えておらず(事務の方に実務証明書を書いてはもらいましたけれども・・・)、周囲に受験仲間もいなかったので自分のしている勉強方法が正しいかどうか分からず、不安でした。だから、「このテキストだけ読んでいれば大丈夫。見たことがない問題が出たらみんな知らないことだ。」と思うことができるのが中央法規のテキストを選ぶ最大のメリットです。

 次に、分量が多いですが、内容が網羅的で過去問題集も解説が詳しいものがあるので、他のテキストなどに手を出す必要が無いという点が挙げられます。私が受験生だった時には中央法規のテキストと過去問題集しか使っていませんでしたが、結果的に時間のロスを減らすことができたと思います。

 最後に、テキストの余白が大きく、いろいろと書き込みしやすい点が良かったです。私は、試験対策として別にノートを作るということはせず、過去問や模試で新しく知ったことや重要なことをテキストの余白に記入して情報を集約していたので、大きめのテキストが助かりました。

 なお、模試についてはシフト制の勤務の都合もありますが、中央法規だけでなく色々な会社の模試を出来るだけ会場受験で受けました。結果にこだわらずに、時間配分と時事問題等の情報収集、試験後に模試の解説をしっかり読むことを心がけました。

福祉系資格の勉強法 ①総論

私の福祉系資格の勉強方法は、いきなり過去問を解くというものです。

 でもいきなり何も見ずに解けるものではないので、解説を読みながら1つ1つの選択肢のどこが間違っているのかをチェックします。そして、テキストの該当部分を読み、回答を導き出すのに必要な場所に蛍光マーカーを引きます。さらに、過去問の解説に書いてありテキストに書いていないことがあれば、余白に記入しておきます。

 そのようにして過去問を3年分解き、テキストを読み返すと試験に出やすい部分と出にくい部分があることが分かるようになると思います。試験に出やすい部分だけを重点的に勉強するようにしました。

 最後に模試を受けました。模試を受けるメリットは、実際の時間制限の中で解くことで時間配分を知ることができると共に、最新の統計や白書のデータを取り入れることにあります。

 

      過去問⇔テキスト⇒模試