ぼっち系ケアマネの試験対策室

ケアマネ試験の対策を中心として

社会福祉士受験資格取得への道 ①実習免除

 無資格・未経験で特別養護老人ホームの介護職として福祉業界に入って何年か経ち、介護福祉士だけでなく、相談援助業務を担う社会福祉士という国家資格があることを知りました。将来もずっと福祉業界で働くことを考え、社会福祉士の国家資格を取得したいと思いました。しかし、いろいろ調べた結果、働きながら取得するとなると通信制でスクーリングを受講するのが精一杯で、仕事をしながら約4週間の実習は難しいと思いました。

 そこで、社会福祉士養成施設の実習免除になる実務経験(1年以上)を積むことを考え、公益財団法人社会福祉振興・試験センターで示されている相談援助業務の対象となる施設、職種を詳しく調べました。現在の特別養護老人ホーム(指定老人介護福祉施設)の介護職としての経験では相談援助業務として認められず、また、介護保険施設で無資格・未経験のまま生活相談員になることは私にとっては難しく、仮に生活相談員になれたとしてもコミュニケーション能力に乏しいぼっち系の自分の性格では1年以上継続させることは困難であると考えました(実際に福祉施設の相談員は高い調整能力が必要な仕事です)。

 このままでは実習免除が取れないのではないかと思ったのですが、障害者総合支援法における障害者支援施設で介護等の業務を行う生活支援員としての実務経験で相談援助業務の実務経験として認められることを知りました。そして、特別養護老人ホームの介護職として介護福祉士の国家資格受験の実務経験(3年)を満たした後で、実際に職場見学をした上で障害者支援施設の介護等の業務を行う生活支援員に転職しました。

 私の働いていた障害者支援施設は入所者の年齢層が高校卒業後の未成年から80代の高齢者(65歳以前に障害者支援施設に入所している場合には65歳以降も継続して入所できる)までと幅広く、仕事内容も特別養護老人ホームの介護職と変わらない部分がほとんどで、いわゆる「看取り」業務が無い分、障害者支援施設の生活支援員は、精神的に特別養護老人ホームの介護職に比べて、楽だったように思います。

 そして、障害者支援施設で介護等の業務を行う生活支援員として1年以上の相談援助業務の実務経験を積み、実務経験証明書を施設で記入してもらい日本福祉大学福祉経営学部(通信制)に4年次編入学し、無事実習免除を受けることができました。

 

www.nfu.ne.jp

 

(注意)

Q 入学前に相談援助業務の実務経験があります。実習免除となりますか。

A 国が定めた指定施設における相談援助業務の範囲で、1年以上の実務経験がある

   場合は、実習免除対象となります。詳細は、本学の「出願手続要項」にて必ずご

   確認ください。個別性が高いため、実習免除の可否についてメールや電話等でお

      問い合わせいただいてもお答えできません。入学時に提出いただく実務経験証明

      書の記載により判定致しますので、あらかじめご了承ください。

日本福祉大学 社会福祉実習教育研究センターHP 社会福祉士実習 相談援助実習

 Q&Aより)

  

 つまり、せっかく相談援助業務の実務経験を積んで実務経験証明書を記入してもらっ

ても、実際に実習免除が認められるかどうかは入学する養成施設の判定に委ねられてお

り、実習免除が認められないケースもあるということは知っておいてください。さらに実務経験証明書を記入することは施設側の義務ではないので、書いてもらえるかどうかも分からない実務経験証明書のためだけに転職することは私はお勧めしません。